パニック障害の押さえておくべき基礎知識。

こんにちは。
心と体の問題を自律神経と心理学の観点から改善する
鍼灸整体院 枚方なぎら堂 院長の城地です。

これまで何回か、
パニック障害についてお伝えしてきましたが、
改めて、復習の意味もかねて何回かにわけて
書いていこうと思います。

1回目の本日は、パニック障害について
おさらいとしての知識をお伝えしようと思います。

そもそもパニック障害とは何でしょうか?

パニック障害は、身体的な原因が特になく突然、

動機や手足の震え、吐き気、めまい、
呼吸困難などの発作(パニック発作)

を繰り返し、そのため発作への不安が増して、
日常生活が制限されてしまう病気です。

パニック発作は、死んでしまうような気持ちになり
自分では何もコントロールできないのではという
感覚に陥ります。

そして、「予期不安」といった、
「また発作が起きてしまったらどうしよう」
という不安のため、外出が困難になってきたりします。


パニック障害で特徴的な症状

パニック障害は、「予期しない」パニック発作から始まります。
「予期しない」とは特定の状況など関係なく起きてしまい、
人によっては寝ている時にも起きることがあります。

そして、発作を繰り返していくうちに
また発作が起きるのではという不安や恐怖が強くなり
日常生活に支障をきたすようになります。

ここで、パニック障害に見られる主な症状について
お伝えします。


パニック発作

上記にも書いていますが、パニック障害に見られる
パニック発作は予期しないで起こります。

逆に、閉所恐怖症やショックを受ける出来事
に遭遇した際にもパニック発作はみられますが、
こちらはパニック障害には関係ありません。

予期不安

「また発作が起きるのではないか」
「次はもっと激しいのが来るのではないか」
「次は死んでしまうのではないか」

といった発作に対する不安が常にあり、
恐怖に感じてしまうこともあります。

時には不安のあまり、仕事を辞めたり
家から出られなくなったりする場合もあり、
パニック障害の特徴的な症状になります。

広場恐怖

発作が起きそうな場所や苦手な場所に行くと
発作が起きた時に、

「逃げられないのではないか」
「助けが得られないのではないか」
「恥をかいてしまうのではないか」

といったことを考えてしまい、その場所や状況を
避けるようになります。これを広場恐怖と言います。

特に広い所だけが苦手というわけではありません。
人混み、電車の中、美容室、食卓など恐怖を感じるのは
人によって異なります。


広場恐怖の伴わないパニック障害もありますが、
多くの方が経験する症状になります。

そして、広場恐怖が強くなると日常生活や仕事に支障をきたし
引きごもりがちになるので、人間関係にも影響が出てきます。

一人での外出も出来なくなるので、
誰かに頼っている自分自身が情けなく思う気持ちも強まってきます。

パニック障害になった時に知っておいて欲しいこと

パニック障害になってしまうと、不安や恐怖に襲われ
自暴自棄になる人もいます。
しかし、覚えておいて欲しいことがいくつかあります。

パニック障害は珍しい病気ではない

パニック障害は特に珍しい病気ではありません。
厚生労働省によれば、
一生の間にパニック障害にかかる人の数は
100人に1人の割合で経験するとことです。

なので、ご自身が発作が起きても普通に起きることだと
考えて頂くといいと思います。

パニック発作は死の危険を回避するための反応です

災害や事故など生命に危険が迫った時、
パニック発作と似たような身体反応を起こすことがあります。

鼓動が早くなり、血の気が引いて冷静な物事の判断が出来なくなります。
じっとしていられず、大声で叫びたくなるような気持になることもあります。

こうした反応は、外敵や危機から身を守り、
生き延びるための身体反応としてプログラムされたものです。

そして、何もない状況でこのプログラムが発動してしまうのが
パニック障害の発作とも言えます。


パニック障害で死ぬことはない

上記の続きになりますが、パニック発作を起こすと
自分は死んでしまうのではないかという恐怖に襲われます。

しかし、発作自体は生命を存続させるための反応なので
死ぬことはありません。

発作中は冷静に考えることは出来ないと思いますが、
普通でいられる時には認識を繰り返して頂くといいと思います。

そして最後に、

パニック障害は改善します

パニック障害になると、一生このままではないかと
感じてしまいますが、そのんなことはありません。

実際に当院で整体をの施術を受けられ、
日常生活を取り戻した例は多数あります。

ですので、医療機関への受診も必要になりますが、
お近くの鍼灸院や整体院で対応しているかを聞き、
通われるのもいいかと思います。


まとめ

本日はパニック障害について
最低限知っておいて欲しい知識をお伝えしました。
知識を持つことで、ご自身の病気に対する不安が
少しでも楽になれれば幸いです。

パニック障害は改善するものです。
一人で抱え込まず、パニック障害に対応できる
お近くの鍼灸院や整体院等にご相談下さい。



2023/01/24体の健康コラム

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